新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響を受けた世界経済の先行きについて、OECDが、先進国を中心にワクチンの接種が進んでいることなどを受け、今年の成長率の予測を前回の5.6%から5.8%に引き上げたのですが、日本の成長率については接種の遅れなどを指摘し下方修正しました。
その背景についてOECDは先進国を中心にワクチンの接種が進み、政府の景気刺激策で需要が高まっていることなどを挙げられ、アメリカを6.9%、ドイツやフランスなどのユーロ圏を4.3%、イギリスを7.2%と予測し、いずれも上方修正し、企業活動が活発になっている中国も8.5%に引き上げられています。
一方、日本については緊急事態宣言が一部の地域で続いていることに加え、ワクチンの接種がほかの先進国と比べて遅いことを指摘し、ことしの成長率を2.6%と前回の予測から0.1ポイント下方修正しました。