円安が加速してきており、外国為替市場で円相場1ドル=147円35銭をつけ、およそ9か月半ぶりの円安水準となっています。
アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長が25日に物価上昇を抑えるため追加の利上げを行う可能性に改めて言及しており、アメリカの長期金利が上昇していることもあり、大規模緩和をつづける日本とアメリカの金利差がさらに広がるとの見方から、運用でより高い利回りを見込めるドルを買って、円を売る動きが強まっており、市場関係者は「来月1日に発表されるアメリカの雇用統計の内容次第では、さらに円安が進む可能性ある」としています。
政府・日銀が去年、円買い・ドル売りの介入をした際の145円90銭よりも円安に振れていて、為替介入への警戒感が高まっており、ゴールドマン・サックス・グループは円の対ドル相場について、日本銀行がハト派的な姿勢を堅持すれば、30年余り前の水準まで円安が進む可能性があるとの見方を示しています。